中程度

滲み・オーバーハング

サポートなし部分の垂れ下がりや、表面の滲み。冷却と温度のバランスが重要。

症状の例

  • オーバーハング部分が垂れ下がる
  • ブリッジ部分が波打つ
  • 表面に樹脂が滲み出る
  • 下面の仕上がりが粗い

主な原因

1. ノズル温度過高

温度が高すぎると樹脂の粘度が下がり、重力で垂れやすくなります。

2. 冷却不足

パートクーリングファンが弱いと、樹脂が固まる前に垂れてしまいます。

3. 印刷速度過速

オーバーハング部分の速度が速すぎると、樹脂が安定する前に次の層に移ってしまいます。

4. サポート設定不適切

サポートが必要な角度なのに設定されていない、またはサポート密度が不足している場合に発生します。

対策・チェックポイント

ノズル温度の調整

推奨温度範囲の下限に近づけます。

  • • 5°C刻みで下げてテスト
  • • 層間接着が弱くならない範囲で調整
  • • オーバーハング部分のみ温度を下げる設定も可能

ファン速度の強化

冷却を強化して樹脂を素早く固めます。

  • • オーバーハング部分でファン100%
  • • ブリッジ設定でファン最大化
  • • ABS/ASAでは慎重に(層間剥離に注意)

印刷速度の調整

オーバーハング部分の速度を落とします。

  • • オーバーハング速度: 20-30mm/s
  • • ブリッジ速度: 25-35mm/s
  • • 通常速度の50-70%程度

サポート設定の最適化

適切なサポートで垂れ下がりを防ぎます。

  • • サポート角度: 45-50度以上
  • • サポート密度: 15-20%
  • • ツリーサポートの活用
  • • サポート接触距離の調整

モデルの向きの変更

可能であれば、オーバーハングが少なくなる向きに配置します。

  • • 45度以上のオーバーハングを避ける
  • • サポートが少なくなる向きを検討
  • • 強度と仕上がりのバランスを考慮

オーバーハング角度の目安

0-45度

サポート不要、良好な仕上がり

45-60度

冷却強化で対応可能

60-75度

サポート推奨

75度以上

サポート必須