軽微

サポート除去困難

サポート材の除去が困難で、造形物を傷つけてしまう。設定の最適化で改善可能。

症状の例

  • サポートが本体に強く接着して剥がせない
  • サポート除去時に本体表面が傷つく
  • サポート跡が目立つ
  • 細かいサポートが取り切れない

主な原因

1. サポート密度過高

サポート密度が高すぎると、本体との接触面積が増え、除去が困難になります。

2. 接触距離不足

サポートと本体の距離(Z Distance)が小さすぎると、強く接着してしまいます。

3. インターフェース設定不適切

サポートインターフェース(屋根・床)の設定が不適切だと、除去が困難になります。

4. 材料選択

本体と同じ材料でサポートを造形すると、接着が強くなり除去が困難になります。

対策・チェックポイント

サポート密度の調整

必要最小限の密度に設定します。

  • • 推奨密度: 10-15%
  • • 大型造形でも20%以下
  • • ツリーサポートなら5-10%でも十分

Z距離の調整

サポートと本体の距離を適切に設定します。

  • • Z Distance: 0.2-0.3mm(層高の1-1.5倍)
  • • 除去しやすさ優先なら0.3mm以上
  • • 仕上がり優先なら0.15-0.2mm

インターフェース設定の最適化

サポートインターフェースで除去性を改善します。

  • • インターフェース密度: 50-70%
  • • インターフェース層数: 2-3層
  • • インターフェースパターン: グリッドまたはライン

ツリーサポートの活用

通常サポートより除去が容易です。

  • • 接触面積が少なく除去しやすい
  • • 材料の節約にもなる
  • • 複雑な形状に適している

水溶性サポート材の使用

デュアルエクストルーダーがあれば最適な解決策です。

  • • PVA: PLAと組み合わせ(水に溶ける)
  • • HIPS: ABSと組み合わせ(リモネンに溶ける)
  • • 完全に除去でき、跡が残らない

サポートブロッカーの活用

不要な部分のサポートを除外します。

  • • 手で届く部分はサポート不要
  • • 見えない部分は仕上がりを妥協
  • • スライサーで手動調整

サポート除去のコツ

  • ニッパーやペンチで大きな部分から除去
  • 細かい部分はカッターやデザインナイフで
  • サンドペーパーで跡を研磨
  • 水溶性サポートは水に浸けて溶かす(6-24時間)
  • 無理に引っ張らず、少しずつ剥がす

サポートタイプ比較

通常サポート

メリット: 安定性が高い

デメリット: 除去が大変、材料消費多い

ツリーサポート

メリット: 除去が容易、材料節約

デメリット: 大型造形では不安定な場合も

水溶性サポート

メリット: 完全除去、跡が残らない

デメリット: デュアルエクストルーダー必要、コスト高

サポートなし

メリット: 除去不要、材料節約

デメリット: 45度以上のオーバーハングは困難